今回は、円錐角膜治療の一環として、ハードコンタクト治療をしたときの体験談を書いていきます。

私はこれまでに円錐角膜治療として

  • ハードコンタクト治療
  • 円錐角膜リング手術

を体験しています。

自分自身、円錐角膜治療について相当悩んでた時期があり、そうしたときにはネットで円錐角膜について調べまくりました。少しでも多くのことを知りたかったわけです。

そんなわけで、この自分の体験談が円錐角膜で悩んでいる人の参考になればと思い、円錐角膜治療の体験談を数回にわけて円錐角膜治療の体験談をシェアしていきます。

円錐角膜について

まず、円錐角膜治療の体験談を話していくにあたり、私のバックボーンがわかっていたほうが話が入ってきやすいと思うので、簡単に自己紹介をしておきます。

私は現在、ブログを書いたり、Webマーケティングの仕組みを作ったり、そこで培ったノウハウやスキルを人に教えるコンサル業務を仕事にしています。

どうしてこういう仕事をしているのかという大きな原因は、これにはやっぱり円錐角膜が関係しています。

円錐角膜というのは、目の角膜が薄くなって円錐状に突び出すために、目の見え方が歪んで視力も悪くなるという病気です。(だから円錐角膜という名前がついてます)

見え方のイメージはこんな感じ。

わかりづらいかもしれませんが、わりと近いんじゃないでしょうか。

スマホやペンに注目してみるとわかりやすいと思いますが、モノがうっすらダブって見えます。

それと同時に、眩しさに弱くなるので明るい色に弱くなります。なので、白背景に黒い文字とかはめちゃくちゃ見づらいです。

「じゃあ、どうやってPCで文章書いてんねん」

って話しですが、今、これを書いているときはMacの色を反転させて黒背景に白字で書いてます。

Macはシステム自体にズーム機能がついてるので、小さな文字も大きくすることができます。

  • 色反転
  • システムズーム

この神機能があるからこそ、円錐角膜でも普通に文章が書けてます。

もう、Mac神。

(目が悪い人になんて優しいんだ!)

これが私がMac信者、というかApple信者である一番の理由です。(iPhoneにもiPadにも同様の神機能がある)

話を戻しますが、円錐角膜は厄介なことに、ふつうのメガネやコンタクトでは視力の矯正ができず、円錐角膜用の特殊な治療をうけないと視力を改善できません。

ちなみに、「レーシックは?」とよく聞かれるのですが、レーシックは角膜を削る治療であるため、角膜が普通より薄くなってしまう円錐角膜の人は、削れる角膜がないのでレーシックができません。

この円錐角膜の発症率は、自分がかかった眼科の先生によれば発症率は0.05%。

10代〜20代前半に急速に進行するようで、20代後半〜30歳になる頃には、進行も落ち着くんだそうです。

ちなみに、円錐角膜になる原因は現在のところ不明だそうです。

医療が進歩してくれることを祈るばかりです。

円錐角膜の発症

私が円錐角膜になったのは、大学1年生、18歳のときのことです。

それまでは普通に視力はよく、高校生のときは両目とも1.5ありました。

しかし、大学に入ってから数ヶ月経った頃、「なんだか時計の針が妙にダブって見えるな・・・」なんて思ったのが円錐角膜の始まりでした。

この異変を感じた頃から視力が急激に落ちていき、はじめは200人くらい入れる講堂の一番後ろの席からでもホワイトボードの文字が見えていたのに、1年生の半分が終わった頃には真ん中の席でないとノートも取れないレベルになっていました。

「さすがにこれは困ったぞ…」ということで、このときメガネを作りにメガネ屋にいきました。

・・・しかし、メガネ屋でなぜか視力が取れない。

店員「視力が取れないので、一度、眼科に言ってみてください」

機械を覗くとバルーンが見えるタイプのよくある視力測定機があるじゃないですか。

でも、それで視力が取れなかったんですね。

だから眼科に行ってくれ、と言われたので、後日、眼科に行ったのですが、そこで円錐角膜だということが発覚しました。

円錐角膜の進行

大学4年になる頃には視力もかなり落ちており、この頃は講義も一番前で受けていました。

また、人の顔もちょっと離れた距離だと、もはや誰だか判別がつかなくなっていました。

このため、友人とすれ違ってもスルーしてしまうということがよくありました。めっちゃ申し訳ない気持ちになるので、この頃は人から距離を置いていた時期でもあります。

ただ、それでも治療するほどではないと自分の中で勝手に思ってたので、「コレ!」という治療はまだ受けていませんでした。

しかし、大学4年というと就活の時期です。

就職といえば、人生の中でも大きなイベントです。

目が見えない問題はここにも大きく響きました。

履歴書はガタガタで書類選考落ちまくり。面接でも面接官の顔がよく見えず、どこ見てしゃべってんだか自分でもよくわかってない状態。

このときは「あ〜、なんて自分はダメダメなんだ…」と、何事に対しても自信を失っていました。

それが面接官にも伝わっていたのでしょう。

もちろん、内定はゼロ。

突き返される「今回はご縁がなかったということで…」通知が積み重なるごとに、自分の中の自信も一欠片ずつ、失われていきました。

そして、大学生活も終わり、春を迎える頃。

就職先は決まることなく、そのまま卒業しました。

ハードコンタクト治療の費用

進行していく円錐角膜に対抗するために、はじめて治療を受けたのは大学を卒業してから2年目のことです。

進路未定のまま大学を卒業してしまったわけですが、そうはいっても、

『働かざるもの喰うべからず』

一体、誰がこんな言葉を作ったんでしょうか。いやに胸に刺さります。

この言葉にあるように、食べてくためにはなんとかして稼ぎを得なければいけません。

そこで、私は新卒が受けれる就職支援を受け、正規雇用ではありませんがなんとか仕事につくことはできました。

ただ、仕事をするとなるといよいよ目の問題を放置できなくなりました。

やっぱり、周りに迷惑をかけてしまいますから。

正直、これが一番、つらかったですね。

もう、自分のできなさが情けなくて、情けなくて。。

それで、眼科にいってアホみたいに苦痛な現状を脱却したくて、円錐角膜の治療を受けることにしたわけです。

円錐角膜にはいくつか治療法があり、軽度の円錐角膜であれば特注のハードコンタクトを装用することで視力が改善されます。

円錐角膜だと角膜が突出する関係上、コンタクトのカーブがかなり急になります。

具体的な数字は忘れたんですが、ふうつのコンタクトを使ってる人にカーブの度合いを話したら、「え?そんなに急なの?」と、驚くレベルの急カーブだったことだけは覚えています。

ちなみに、これが実際の円錐角膜治療のハードコンタクト。(もう何年も使ってないけど記念にとってある)

ハードコンタクト用のホルダーがあるので、それに保管してました。

左右でキャップの色が違うのは右目と左目でレンズの度の強さや、カーブ具合が違うからです。

コンタクトをつける前に、キャップの色で左右を判別できるよう、あえてホルダーの色を変えて使ってました。

このハードコンタクトの価格は、当時、片眼で一個2万5,000円。

両眼で5万円。

「バカ高っ!」ってのが率直な感想です。

「俺が身につけてるもので一番高価じゃん!」とも思いました。

ただ、5万払って目が良くなるなら…そう思えば、全然痛くない出費でした。

ハードコンタクト治療後の見え方

はじめてのハードコンタクト。

(もしかしたら、目の裏側に入っちゃったりするんじゃ・・・?)

これまでコンタクトをつけたことなんて人生の中で一度もなかったので、そんなことを不安に思ってました。

したら、看護師さんが「人の目の構造上、目の裏側にコンタクトが入ることはないので安心してくださいねー」と優しく声をかけてくれました。どうやら、初めてのコンタクトQ&Aで結構あるあるな悩みだそうです。

そして、ついにその時がやってきました。

ドキドキしながら、はじめてハードコンタクトをつけてみます。

「・・・世界はこれほど、クリアだったのか」

とてつもなく感動しました。

服の縫い目、繊維、髪の毛一本一本の質感もわかります。

病院の外に出たとき、道路のコンクリのきめ細やかさがはっきりわかったときは心が震えました。

張り紙の文字も見えるようになり、文字が読めることがこんなにもワクワクするものなのかと興奮したものです。

あの瞬間はホント、感動しましたね。

それと同時に、自分の身だしなみのだらしなさにビビりました。

目が悪くなると肌の荒れ具合とか髪の痛み具合とか、髭の剃り残しとか、靴についた汚れとか、いつの間にか服についていた水の染みとか、見えないおかげで今まではそういったものが全然気にならなかったんですよ。

ですが、見え方がよくなると一気に自分が恥ずかしくなりました。

それまでも、一応、最低限の身だしなみには気を使っていたんですが、裸眼で鏡を見たときに「まぁイケてるかな」と思ってた自分を、コンタクトを付けた後に見ると「こりゃ、ひでぇ・・・」と愕然としたものです。

余談ですが、このときにハッと「世の中には見えないからこそ、よく見えるものがあるんだな…」と、しみじみ、こんなことに気がつきました。

まとめ

円錐角膜治療の体験談はまだまだありますが、全てをひとつにまとめるとあまりに長くなるため、今回は、ハードコンタクト治療についての体験談のみを書きました。

ハードコンタクトをつけたときの感動は、もう、相当です。

視界がクリアすぎて、同じ地球に住んでるはずなのに「いつの間にか、別の惑星に引っ越してしまったんじゃねーか?」と錯覚するくらい強烈でした。

ぶっちゃけ、よく見えすぎてちょっと気持ち悪かったくらいです。(慣れるまでに3日くらいかかりました)

・・・ただ、私の場合はこのあと、ハードコンタクトをつけるのが無理になります。

「「一体、何が起こったというのか!?」」

某バラエティ番組風な引っ張り方で、この話はまた次回、書いていきます。