ハードコンタクトが合わない。猛烈に痛い。

保証交換してもまた合わない・・・

激痛に耐えられなくなった私は、ハードコンタクトを脱ぎ捨てました。(でも高かったので一応、大切にケースに保管する)

そして、次なる解決策を求めて眼科に相談に行きました。

「先生、どうしたらいいですか?」

今回はその時の体験談になります。

※この記事はシリーズ3番目の記事になります

紹介状を渡される

「うーん・・大きな病院で診てもらったほうがいいですね」

「え?」

私が地元の眼科に相談しにいってもらった答えは、円錐角膜治療で有名な他の病院にいって相談すること。

治療するためには手術の可能性も検討したほうがいいとのことでした。

地元の病院はその一帯ではそこそこ大きい眼科でしたが、やはり、設備は専門医などの関係で全く違うようです。

「紹介状書きますから少し待っててください」

紹介状という珍しいものをこのとき生まれて初めて人からもらいました。

パーティーの招待状すらもらったこともなかったのに。

なんだか複雑な気分でしたが、少しワクワクしてその招待所を大事に抱え、病院を後にしました。

東京歯科大学市川総合病院へ

紹介状をもらってどこの病院に行ったかというと、千葉にある東京歯科大学市川総合病院です。

ここは円錐角膜治療でも有名らしく、眼科の専門分野として円錐角膜が取り扱われています。

ただ、私は新潟に住んでました。

「めっちゃ遠い」

心の中の第一声は正直です。

とはいえ、ここに自分が生まれ変われる可能性があるならば、そこに向かうのは必定。

新幹線で往復15,000円かかるものの、それは確かに紛れもなく希望を乗せたChoo Choo トレイン。

私の心の中のエグザイル(亡命者)は一筋の光を求め、コンビニでポカリとおにぎり(すじこ)を買って千葉に向かいました。

総合病院のインパクト

病院の印象はまず「でっけぇ・・・」。

とにかくデカイ。

初めて総合病院に入ったのですが、老若男女本当に多くの人がいて、「こんなに健康を損ねている人がいるのか…」と少しカルチャーショック。(おそらく、今は健康で検査とかで通院している人も多くいたと思いますが)

病院内での詳細は省きますが、眼科は2階にあります。

バスの使い方がわからず、市川駅から20分かけて歩いたので喉がカラカラでした。ポカリを買っておいてよかった。(でも、足りなくて自販機で追加ポカリした。自販機と設置してくれた人に感謝)

2階への行き方がエスカレーターしかわからず、その日は雨降ってたんで滑りそうで少し怖かったんですが、おそるおそるエスカレーターに乗っていざ眼科へ。

眼科はエスカレーターを登ってすぐ左手のところにありました。

紹介状を提出し、呼ばれるまで大人しく待機。

隣が小児科だったのかな?子供の泣き声がとにかく聞こえます。

でも、緊張している私にとってはまるで私の心のうちを代弁してくれているようで、和みを与えてくれるものでした。

そんなことを思っていたら、アナウンスで呼ばれました。

検査室に入り、まず、視力とか眼圧とかこの他にも暗い部屋で目の写真を撮る検査をし、また中待合でしばし待機ング。

そして、先生に呼ばれて部屋に入り、これまでの事情を説明しました。

といっても、紹介状を事前に見てくれているので、それほど多く説明することはありません。

この点は診察に至るまで慣れないことばかりの連続で疲れていたので、ホッと一息つけました。

ハードコンタクト治療がダメなとき、次の解決策は?

「ハードコンタクトが全く合わないんです、でも、仕事が普通にできるくらいの視力が欲しいんです」

そんなことを言って、ここまで来た熱と想いを伝えました。

「解決策としては、手術になるけど、この他にもピギーバックというものがありますよ」

やはり手術か…と思うと同時に、一瞬豚の泣き声かと連想してしまったピギーバックという聞きなれない言葉が出てきた。

「ピギ…?なんですかそれ?」

「これはハードコンタクトをする前に、まずソフトコンタクトをして、その上にハードコンタクトをするといったコンタクト装用法です。目のごろごろ感があるとか、ハードコンタクトがズレて痛くなるときはこれで症状が緩和されることがあります」

なるほど、と思いましたが、結局はまたコンタクトをしなければならない…しかも、二重で。

そもそもコンタクトの装用自体が見えなくて苦痛だった上、結局、またハードコンタクトをするのは嫌だったのでこの方法は取らない意志を伝えました。

円錐角膜治療の3つの手術

そうなると残るは手術です。

これに関しては事前に地元の眼科でもその可能性があることを言われていたので私もネットで調べており、手術には3種類あることを予習していました。

円錐角膜を治療する手術には、主に次の方法があります。

  • 角膜クロスリンキング:目に紫外線レーザーをあてて円錐角膜の進行を抑える手術
  • 角膜内リング:角膜内に薄いリングを入れて角膜の歪みを矯正する手術
  • 角膜移植:角膜を移植する手術

私はピギーバックは嫌だという意志を伝えたあと、しばらく沈黙していました。

「・・・・・・」

なぜか?

“あのワード”を口にするのが怖かったからです。

文字にするのは簡単ですが、いざ自分の口で言うのは重い。

今まで内に秘めていた想いを口から言葉として発することで、自分の決意を表に表すことになるから。

決意はしていたつもりだけど、まだ心の中では意思表明できるほどの真の決心がついてなかったんだとそこで気づき、最後の踏ん切りをつけるのに躊躇したのも事実です。

でも、言わなければなんのために来たのかわからない。

十分な時間を取ってから、私は重たいワードを発しました。

「あの、その、、sy、”手術”を受けて、治るなら、sy、”手術”がいいんですが・・・」

蚊の鳴くような、か細く、揺れた、途切れた声で。

進行が進んでいる人の選択肢は2つ

「角膜リング手術か、角膜移植の手術があります」

2つの選択肢の提案。

「あ、、なんかレーザーでやるやつもあるって聞いたんですが・・・」

なぜ角膜クロスリンキングが提案されなかったのか?疑問に思い、聞いてみました。

「角膜クロスリンキングですね、あれは進行を抑える効果があるので、今の進行具合からすると効果が期待できないですし、角膜も結構薄くなっちゃてるので危ないです」

どうやら先の検査で角膜の厚さを測る検査を受けていたようで、私の場合は重度の進行具合だったため角膜が薄く、紫外線が目の他の部分にまで影響を与えてしまって、効果も期待できないしリスキーとのことでした。

そのために角膜クロスリンキングは自動的に選択肢から除外。

角膜リングと角膜移植はどっちがいいのか?

「じゃあ、角膜リングと角膜移植はどっちがいいんだろう?」

自分では判断がつかなかったので先生に聞いてみました。

「まだ若いので角膜リングの方がいいと思います」

なぜに?と思って、その理由まで細かく突っ込むのが私の性分です。

気になって聞いてみると、角膜移植はあくまで最終手段、という位置づけなんだそうな。

角膜移植も今は手術の成功率自体は高くなってるものの、拒絶反応が起こるリスクだったり、毎日目薬をささなければいけないケアの大変さだったり、移植した角膜も結局消費期限のようなものがあって大体20年くらいは持つそうなのですが、ずっと使ってると濁って見えづらくなることがあるそうです。(だから「まだ若い人は」と前置きがありました)

そうなるといずれ再手術をしなければいけないし、人によっては角膜移植しても1年以内に再手術となるケースもあるので、いきなり最終手段の角膜移植を試す前に、まずはその他の可能性を試した方がいいとのこと。

“角膜移植はあくまで最終手段”

この一言がスンと刺さり、私は角膜リング手術を受けることを選択しました。

このときには緊張感から解放されたためか、それとも今後の可能性が明らかになってきたからか、なぜか笑顔になってました。

まとめ

円錐角膜でハードコンタクト治療がダメになったとき、次の解決策として私は円錐角膜リング手術を選択しました。

これによって東京歯科大学市川総合病院に通うことになります。

往復15,000円はバカにならない。

中には沖縄からきてる人もいるみたいなこと言っていたので、それでも自分はまだラッキーな方だとは思います。

ちなみに、この医療費に関連した交通費は手術代と合わせて最後に医療控除してもらえたので、何かしらの事情で遠方に通院するときは交通費を証明できる領収書を保管しておくといいです。

なんだかんだ週1とかで通っていた時期もあり、交通費だけで6万円は軽く飛んでいきました。

「たけーよ」、と。

心の第一声は正直です。(でも、自分の人生を大きく左右することだから当人からしたら、”高い”という感覚はあまりないかもしれません)

でも、円錐角膜リングの手術代はもっと高かった・・・。

一体、どのくらいかというと、、

「「うそっ…私の月給、越えてる…?」」

当然っちゃ当然だと思われるかもしれませんが、金額聞いて思わず口に手を当ててしまった円錐角膜リング手術について、詳しくはまた次回、書いていきます。