「学生時代、もっかいやりたいな・・・」

そんなことを思ったことはないでしょうか?

そんな二度目の学生生活をテーマとしたアニメ『ReLIFE』の1期見たんですけど、これがなかなかによかったので感想を。

何がよかったのかって、「今そんな生き方でいいの?」といったわりとヘビーなテーマを考えさせてくれる内容だったから。

概要

ReLIFEは2016年7月~9月に放送されたアニメで、原作はウェブ漫画からスタート。

漫画アプリcomicoのサービスが始まった当初から連載されてる漫画で、comico初の単行本となった作品でもあり、コミックスは累計100万部を突破している人気作品だそうです。(漫画のほうは見てない)

アニメはNetflixで見たんですが、何気に実写映画化もされていて映画のほうも面白そう。。でも、映画の方はこの記事を書いた時点ではNetflixでなくU-NEXTでやってる模様。

今hulu、Netflixは契約してるんですが、U-NEXTも契約しろということか・・・。

あらすじ

新卒3ヶ月で会社を辞めた27歳の海崎新太は、すぐに会社を辞めてしまったことが響き、就職難にあってフリーター生活を強いられ途方に暮れていた。

そんなある日、学生時代の友人から飲み会に誘われ、見栄を張って社会人のフリして飲み会に参加するも、みんなが社会人として活躍している姿を見ていたたまれなくなる。

泥酔した帰り、「俺の人生、どうしてこうなっちゃんだろ・・・」と嘆いているところに、怪しい人物が現れる。

彼はリライフ研究所の職員と名乗り、新薬を飲んで一年間実験に協力してくれれば生活費の負担、就職先の紹介、全ての面倒を見てくれるという。

海崎新太にとっては願ってもいないチャンス。酔った勢いもあり、この薬を飲んでしまう。

翌日、、鏡を見ると高校生の見た目に若返っていた。

怪しい職員が提案した実験というのは「高校生に戻って一年間、人生をやり直す」というもの。

こうして、海崎新太は社会人の知識、体力のまま、高校生活を送ることになる・・・。

感想

こっからは感想です。

物語の核心部分のネタバレはしないようにしてますが、いくらかのネタバレ成分が入ってます。

社会人(無職)の苦悩がリアル

このアニメにグッと惹き込まれたのは、やたらと社会人(無職)の苦悩がリアルに描写されてるとこ。

自分も主人公に年齢近いんで感情移入したのもありますが、就職難の体験もしてるし、フリーター(ってかニート)だった時期もあるし、みんなが働いてる中、自分だけニートで飲み会に参加するという居心地の悪さも体験してるし…。

学生から社会人になったあとの飲み会って、仕事の話がやたらと増えるんですよね。

「それってどんな仕事?」「給料いくらなの?」「休みはどのくらい?」みたいな。

なんつーか、こうした質問の裏には”勝ち組番付”みたいな意識が入るんですよね。ここに。

だから、無職だと能力値ゼロの底辺って気がして、いたたまれない気持ちになる。

主人公はそれを気にして、本当はフリーターだけど友だちの前では嘘ついて会社員のフリをする。

こうした主人公の苦悩がわかるし、思わず「こいつ、俺か!?」と、重ねた部分も結構ありました。

働き方へ一石を投じる重み

物語が進んでくとわかるんですが、主人公は「なんかやる気でねーから俺、この会社辞めますわ」みたいなアンニュイな感じ会社を辞めたんじゃなく、自分が勤めていた会社(ブラック企業)に対して大きな怒りを持ったことがきっかけで辞めます。

その怒りってのが、自分の教育係だった営業成績トップの女性社員に関するもの。

彼女は主人公にとても親身にしてくれ、主人公も彼女のことを慕っていました。

しかし、会社の同僚たちは営業成績トップの彼女をうとましく思い、陰口、いじめ…陰湿な方法で彼女が仕事でミスするよう仕向け、居場所を削っていきます。

これに気づいた主人公は彼女に「仕事のミスは先輩のせいじゃない、あいつら許せん!」みたいになるのですが、彼女はそのことを既に察しており「私が耐えればいいだけだから」と主人公に気にしないように言い放ちます。

しかし、、、結果は取り返しのつかない最悪の自体を生んでしまい・・・。

この辺りの話は結構重く、以前、実際に某大手企業で話題になった過労のニュースを思い起こさせます。

「過労」ってのは体力的にも精神的にも当てはまると思うし、会社に対しての不満って人それぞれあると思うんですが、でも、日本だとどんなにキツイことでも「耐えるのが美徳」みたいな文化が根付いてる。

だから「耐える」以外の選択肢が非常に選びづらい。

今はネット社会になったおかげで個人でも活躍していける環境がだいぶ広がりましたが、それでもほとんどの人は小さな頃から「就職」を前提に育てられてきたし、「耐えることはいいこと」として教えられてきたし、会社に入ってからもそうした人たちの姿を見ているから、すっぱり「辞める」だとか「別のことする」といった考えになりづらい。

たしかに「耐える」ことができるってのは素晴らしいことだとは思います。

でも、「耐えて自分を殺してしまう」ってのは、やっぱりよろしくないよね。

命は当然そうですが、”自分らしさ”、”感情”、”想い”など、自分を押し殺す諸々を含め。

そんな角度から、働き方に関して一石を投じる内容でもあるなーと感じました。

浮き沈み

基本的にコミカル、恋愛要素もありなんで、気軽に楽しく見れるんですが、時折、ヘビーな話がやってきます。

社会人生活と学生生活の二面から語られているので、会社、働き方、友情の亀裂、いじめ、ぼっち、恨み、妬み、理不尽…。

直視したくないような重いテーマにもちょいちょいスポットがあたります。

なんてーか、、まるで人生みたいで、楽しくて弾むときもあれば、つらくて重くなるときもあるよ…みたいな。

浮き沈みの両方があるからこそ、楽しいときのありがたみがわかるというか。

面倒でつらくて逃げたくなるときだってあるけど、逃げたって何も解決しない。だから、逃げずに立ち向かって解決する。そして、解決したらわだかまりも溶けて笑顔が生まれる。

そんなシーンも多々あります。

面倒くさがり屋で、逃げグセがある自分にはグサッと刺さるような、希望を与えてもらったような、なんか喝を入れてもらった気分です。

“今”を生きる大切さ

「社会人になればキラキラした生活が待ってると思っていた」

これは物語の序盤くらいにちょろっと触れられるのですが、こんな感じの幻想、学生時代に私も持ってました。

大学生のときは朝まで麻雀ばっかやって、それでも「その時がくればなんとかなるっしょ!」みたいにナメてました。

でも、現実はそんなに甘くはないんですよね。

とあるシーンでこんなセリフがあります。

「今しかない時間も、友だちも、かけがえのないものだと思います。大切にしてください。将来後悔しないために。」

これは結構、グサッと響きます。パンチ力あります。

「あのときもっと頑張っておけばよかった・・・」

今はやりたいことやってるのでそこまで思うこともないんですけど、ニートのときとか、やりたくもない仕事で我慢してたときとかはしょっちゅうでした。

でも、もう取り戻せないんですよね。一度過ぎた時間は。

だから、”今”をもっと全力でがんばらないと!って気にさせてくれます。

どう生きるかの選択

物語の設定として「一年間高校生活を送ったあとは、自分と関わった全ての人から自分の記憶が抹消される」といった、なんともメン・イン・ブラック的な設定があるのですが、これがまた物語のキーにもなってます。

「どうせこの一年を過ごしてもみんなは俺のこと忘れるし、自分もまた社会人に戻るのだから、この一年は無難に過ごせればいいや」

最初はそんな風に事なかれ主義で考えていた主人公ですが、高校生活で友人と関わっていくうちに、生き生きとした輝きを取り戻していきます。

主人公のがんばりが功を奏して、女同士のギスギスした関係を修復して友だちにしたり、仕事に失敗して自信を失っていた職員に自信を取り戻させたり、その仕事に失敗した職員を見て心配していた後輩の女性がそれを見て安心したり。

主人公のがんばりが人から人へと伝染して、プラスの影響が広がっていきます。

「一年経てばみんな俺のことを忘れる」

いずれ時がくれば高校生活で築いた友情も、恋愛も、思い出も、全て幻として忘れさられ、失ってしまう。

仲良くなれば仲良くなるほど、最後の別れのときがつらくなる。

だから、消極的に生きていくという選択肢も取れるけど、主人公はかけがえのない”今”のために積極的に生きる選択をします。

がんばることの意義というか、男気というか、どう生きるのかは自分次第ですけど、一生懸命になって輝く。

それってやっぱり、かっこいいじゃないですか。

まとめ

「今の生き方でいいのか?今をもっと大切にした方がいいんじゃないのか?」

ReLIFEは、そんな深いことを考えさせてくれる内容でした。

リアルの世界じゃ、若返って人生やり直すなんてことできないけど、10年先の自分を見据えて10年後の自分を今からやり直すってことはできると思うんですよね。

それに一生懸命になるのは、今日なのか、明日なのか、次の月曜からなのか・・・。

あなただったら、いつからやろうと思いますか?