12月6日にGoogleが公式ブログで、医療や健康に関連する検索改善のアップデートを発表し、この分野のブログを書いている人たちの間ではかなりの衝撃を呼びました。

特徴としては、”医療従事者、専門家、医療機関などから提供される信頼性が高い情報が上位表示される”といったもので、個人で運営している人や、その手のアフィリエイターの間では「個人じゃもう無理」なんて話も耳に入ってきます。

こうしたアップデートは個人的に検索する人を助けることになるので肯定的です。私自身、Google検索の利用者でもありますし、質が高い情報を見つけやすくしてくれるのはとても助かります。

でも、今回のアップデート、改悪の側面もあります。

今回はそんな改悪の側面を話すとともに、『今後、個人運営の医療・健康ブログはどうすればいいのか?もう終了なのか?』これについての考えを書いていきます。

医療・健康アップデート概要

公式ブログから内容をかいつまんで、アプデの概要を紹介。

参考:医療や健康に関連する検索結果の改善について

  • 医療・健康分野のおよそ60%に影響
  • 医療従事者、専門家、医療機関など信頼性が高く有益な情報が上位表示される
  • 専門用語の内容よりも一般ユーザー向けの情報を提供するように推奨

これにより信頼性が高い情報を見つけやすくなる。・・・はずだったんですが、、最近、個人的に利用したときに「めっちゃ使いづらくなったアップデートだな」と思った改悪の側面がありました。

どこが改悪だったのか?

個人的な話しになりますが、私、たまに乗り物酔いがひどくなるときがあって、新幹線とかでも気持ち悪くなることがあります。かといって、いつも乗り物酔いを起こすわけでもなく、たまに起こる程度なので薬がいるほどでもない。

でも、長距離を移動するときは不安なので「酔ったときは飴なめるといいって聞いたことがあるな…飴なら手軽だしよさそう…本当に効果があるのかを調べてみよう!」と思って、「酔い止め 飴 効果」調べてみたんです。すると、、、

  • 酔い止めに飴は効果があるのか?
  • また、なぜ効果があるか?

といったような検索結果が出てこない。どれも製品情報ばっかり。違う、そうじゃない。唯一近いのは「船酔いに効く飴はどれ?」というものだけど、これもなんか違う。

知りたいこととズレた検索結果が返ってくる

別に酔い止め用の飴の製品情報が知りたかったわけじゃなくて、純粋に「酔い止めとして飴は役立つのか?」を知りたかっただけ。

それで役立つと分かったなら、「どの飴がいいか?」ってことを調べるけど、まずは「ふつうにコンビニとかで売られてる飴でもいいのか?」といったような身近な情報を調べたい。

それで効果あるならそれでいいし、効果ないならここで初めて「酔い止め用として作られた飴ってどうなの?」ってことを調べるけど、全然まだその段階じゃないのにその情報ばかり表示される。

以前なら、個人ブログとかからこうした情報もすぐ見つかったんですが、アップデート後はマジで探しづらい。

たしかに、個人ブログよりは企業が出してる情報の方が信頼性がありそうな気がしますが、ぶっちゃけ、内容としては企業が出してる情報より個人ブログの噛み砕いた表現の方がわかりやすかったり、理由も深く書いてたりして詳しいこともあります。

情報の中身も、その情報を発信してるのが誰なのかという背景も両方大事だと思いますが、今回のアプデが背景評価に傾きすぎてしまってるのがちと残念。

個人のいい情報までもが殺されている

個人ブログでも信頼性を担保するために根拠をしっかり調べたり、体験レビューしたりして、真面目に情報を発信している人はたくさんいると思いますが、今回のアップデートによりそうした情報が探しづらくなりました。

「いいコンテンツ作れよ」と言ったらそれでおしまいですが、じゃあいいコンテンツの定義ってなんなのよ?

個人的にはこれを絶対的に定義するのは無理だと思う。人によっていい悪いの判断って違うし、同じ人でもその時々で知りたいこととマッチしてるかどうかといったタイミングによって評価が変わるものだから。

だから、Amazonで商品レビューコメント見ると、同じ本とかでも「全然役に立たなかった」という意見もあれば、「とても勉強になりました!」と真逆の意見が出たりしてる。

こうしたことを考えると、検索結果を評価するってのはめっちゃ難しいことだと思いますが、今回のアップデートはちょっと改悪な点も多い印象。

たしかに、明らかに適当な情報を出してるところが消えて、質の高い情報にたどり着きやすくなるのはいいことだと思います。ただ、発信元の信頼性を重視しすぎて、個人のいい情報まで殺されてるのはちょっともったいない。

バグとの評価も

実際、公式ブログでは今回のアップデートに対して、バグという評価のコメントもあります。

出典:https://plus.google.com/112163653987242374843/posts/BmemWJmQ19B

出典:https://plus.google.com/107593259590334224012/posts/7MnYNUScw7q

出典:https://plus.google.com/103545807714552935411/posts/2EHvwP2V6rD

検索を利用する人からしてみても使いづらくなり、たしかに「バグ」という印象を受けるのも納得です。

他にも専門家向けに専門的な情報を発信している専門家も巻き添えを喰らうという事態に。なかなか難しい状況ですね。

個人ブログはどうすればいいのか?

それでは、だいぶ形見が狭くなった個人の医療・健康ブログは今後どうすればいいのか?

専門的な知識を専門的なフィールドで勝負していくのはだいぶ厳しいかと思います。専門家と一般人が専門領域で勝負しようと思ったら、それはやはり専門家の方が信頼性がおけるので専門家に軍配が上がります。

なので、もし医療・健康系をやるなら今のところは一般人の目線で一般人向けに情報を提供していくといったスタイルで勝負するのがベターでしょう。

たとえば体験談とか。私も目の病気の円錐角膜の体験談書いてますが、それはまだ上位表示できてます。(12/14日時点)

でも、時間あけてチェックし直したりしてみると調べるごとに順位は目まぐるしく変動していてだいぶ不安定です。これはもうしょうがないかなといった感じ。

また、そもそもニッチなところなので上位表示は比較的狙いやすかったというのもあります。

ただ、体験談系は上位表示できなかったとしても、アクセスを集めることができます。

リスクの大きい手術体験談であれば調べる人は多くの情報が欲しいので検索結果何ページ分も調べます。実際、私も目の手術する前はめちゃくちゃ調べました。昨日調べたことをまた今日も繰り返し調べるとか、不安だから調べずにはいられない…といった感じです。

とはいえ、自分の体験談には限界があります。自分にない体験をコンテンツにしたいと思ったら外注で募集してみるか、誰かに頼むとか、そしてその時の情報の信頼性をどう担保するのか?

自分の体験談であれば手術時にもらった名前入りの資料などを公開して使えば信頼性を担保することができますが、他の人の体験談となると・・・少し難しいかもしれませんね。(外注であれば匿名でやりたいという人も多い)

さらなるアプデを待つという手も

また消極的な選択肢ではありますが、今回のアプデはいい面もあれば改悪な面もあるのでさらなるアプデを待つという手もあります。

そもそも、アルゴリズムがどうやって「このブログは信頼性がある発信元だ」と判断しているのかいまいちわかりません。

今のところは政府や企業のページが優先的に出てきます。その一方で、個人ブログは下に追いやられています。

さきほど体験談を書いていくといいという話しをしましたが、現段階では実際のところ、個人の体験談なども下に追いやられています。この結果、個人の体験談を知りたい人はその情報にたどりづらくなっています。

Googleが検索を利用する人を真に大切にするのであれば、これも考慮して修正を入れてくると思います。

だからそれまでは耐えて個人からでしか出せないような有益な情報を発信し続ける、というのもアリかと思います。

まとめ

今回のアップデートを受け、個人ブログは絶望的になりました。

  • 専門機関の情報が優先され
  • 一般ユーザー向けの情報が優先される

これによって、

  • 個人の有益な情報が見つけづらくなる
  • 医療の専門者向け情報が見つけづらくなる

といった問題も起きてます。

こうしたことを鑑みると、今回のアプデがさらに改良される余地がだいぶ残っているとは思います。ただこれは可能性の話しであって、あくまで不確定事項です。

それまで個人ブログの運営者はどう方向転換するか?

未来の不確定要素に頼らず、いっそのこと思い切って医療・健康系のテーマを切り替えるか?発信の主戦場をSNSに切り替えるか?

それともGoogleがユーザーを大切にするという信念を信じ、改善を期待して今は耐えるか?

方向性の検討を迫られています。